1月7日(火)、穏やかな晴天に恵まれ、恒例の海上自衛隊第21航空群の初飛行が行われた。

  館山航空基地の格納庫に整列した総員に対して、群司令日向綿次郎海将補から「新年の飛行開始に当たり、航空安全の確保、任務の完遂に向けて各員の一層の奮励努力を期待する」旨訓示があった。

  整列した搭乗員の中には女性の姿も見られ、現在、対潜哨戒を任務とする第21航空隊には3名の女性操縦士と2名の海自初の女性航空士が配員され、練成訓練に励んでいるという。時代の変遷を感じた一幕であった。
 

  初飛行は、第1編隊SH-60K 3機、第2編隊SH-60J 3機、第3編隊UH-60J 3機で編成され、群司令が飛行指揮官として1番機に搭乗、各編隊長は第211、第212飛行隊及び第73航空隊の各飛行隊長が務め、第1編隊の3番機は女性機長が操縦桿を握っていた。 

 09:00、第一編隊に続いて第二、第三編隊が見事に編隊で離陸し館山基地を後にした。

 このあと編隊は変針点の富津岬で針路を横須賀に向け、上空から横須賀地方総監を年頭表敬、港内に停泊中の隷下艦艇部隊等を訪問飛行した。

  再び房総半島に戻った編隊は、洲崎から安房神社に向かい、上空から航空安全祈願を行い、最後は市内の南総文化ホール広場で行われた恒例の館山市消防団の消防出初め式に協力、団員の分列行進にタイミングを合わせて会場上空を編隊で通過、集まった多くの参加者・市民の喝采を博した。

 10:30 予定のコースを一巡し、全機館山基地に着陸、成功裡に初飛行訓練を終えた。



                     館山・第21航空群初飛行訓練    

                                                                        館 山 支 部