県隊友会は、11月28日(水)、小渕会長以下会員38名が参加して陸自松戸駐屯地を研修した。11時から隊内厚生センターで駐屯地広報班長の安立1陸尉の駐屯地紹介を含む研修日程などの説明を受けた後、上田和幹 需品学校長兼松戸駐屯地司令から挨拶を頂き、研修をスタートした。

まず、駐屯地隊員食堂で部隊食の喫食体験後、三々五々、近傍の野草園(学生教育のため、毒草を含む各種野草を栽培)を見学、13時から関東補給処松戸支処落下傘部の整備工場に移動、落下傘整備を見学した。落下傘部は自衛隊唯一の落下傘整備部隊で女性技官が多く勤務、主として空挺傘・物料傘を整備して第1空挺団を支援している。この他、航空ヘルメット、救命浮舟なども手掛ける。昭和29年創部以来60年以上にわたり完璧な整備を続け、2年前、落下傘30万個無事故整備を達成し、防衛大臣から第1級賞状を受賞しているが、その30万個目の整備を担当した女性技官が紹介され、会員から大きな拍手がわき、盛り上がった。

その後、器材整備工場に移動、天幕、野外炊具、被服など需品器材の整備状況を見学した。特に最近新しくなった陸自新制服の作製・縫製の苦労話や国際緊急援助隊・PKOなどに急に派遣される隊員の英字名札の作製など興味ある話を聞いた。

引続き、隣接する補給倉庫(最近完成、「即動倉庫」と命名)を見学した。陸自の需品器材・被服装具・糧食、不要決定待ち品目など多種多様な補給品が納められている現況を確認した、特に災害派遣、国際緊急援助隊第1派・PKO派遣など即動を要求される補給品の管理・保管要領は、大いに参考になった。また昔懐かしい缶詰タイプの非常用糧食が最近、廃止され、レトルトタイプに置き換わっている状況に皆さん、なるほどとうなずきあっていた。

最後に、陸自需品学校の教育課程入校学生(需品器材課程)の開設する野外入浴施設を見学、併せて希望者は、入浴を体験した。この入浴所は、災害派遣の被災者支援で度々開設される。こため、野外入浴所について市民の生の声を聞くことが教育上、重要であるとの考えのもと、定期的に近傍の市民に開放、自由に入浴して、所見をもらっている。

本研修を受け入れて頂いた上田松戸駐屯地司令、草間関東補給処松戸支処長以下、案内、説明、輸送、給食を担当して頂いた隊員の皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。


                   松戸駐屯地部隊研修 好評のうちに終了

              需品補給・整備施設を研修するとともに野外入浴施設で入浴を体験