一日の活動を終え宿営地に戻った会員
瓦礫撤去前の被災家屋

東日本大震災・被災地防災ボランティア活動状況

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 第5グループの活動状況
 
  第5グループは、千葉県隊友会の6名に、新潟、茨城及び高知県隊友会の各1名の総勢9名で、第5グル
 ープを編成し、気仙沼市南郷地区、魚町地区、唐桑津本地区で活動しました。グループ長は、千葉県隊友  会副会長の冨田氏で、グループ名は千葉隊でした。

  5月25日から30日までのボランティア活動は、毎日場所を変えて行なわれ、3箇所は家屋の瓦礫撤去汚 泥の排出及び清掃、1箇所は畑の瓦礫撤去でした。作業は日々完結し、依頼者に安堵感と笑顔が甦ってくる様子を見ることが出来たのは喜びでした。
気仙沼ボランティアセンターの状況 

3 活動内容

  民家の敷地内の瓦礫の撤去、家屋内の汚泥の排出、家財の整理・移動・清掃、ハエの駆除等

4 活動状況

 現地への移動:第4グループは1台、第5・第8グループはそれぞれ2台の私有車に分乗して現地に向かい、現地ボランティアセンター等に集合し、各県隊友会からの参加者と共に、それぞれ10名程度の隊友会ボランティアチームを編成しました。  
 宿営地の状況:宿営は隊友会本部が準備したテント2張に4〜5名がそれぞれ宿泊(第8グループは11名となった為、予備で携行したテントを天張し凌いだ)、食事は自炊で、携行したレトルト食品が主でした。入浴施設は無く、現地の銭湯等を利用しました。

第5グループメンバー
第4グループメンバー
作業の合間に千葉隊友の勇姿
1 概要 5月8日から開始された隊友会本部計画の「東日本大震災・被災地防災ボランティア活動」は、6月27日を持って終了しましたが、この間、5月21日から6月11日に渡り、第4グループ、第5グループ及び第8グループとして千葉県隊友会から計12名が参加し、宮城県石巻市及び気仙沼市において主として「民家の瓦礫撤去、汚泥の除去等」のボランティア活動に従事しました。
 第4グループの活動状
 
  第4グループは、千葉県隊友会の初陣を切った2名と、主力の栃木県隊友会の7名、宮城県隊友会の2名、 山口及び高知県隊友会の各1名の総勢13名で、第4グループを編成し石巻市大街道南地区で活動しました。 
  グループ長は、栃木県隊友会副会長の武内氏で、グループ名は栃木隊でした。

  5月21日から24日までのボランティア活動は、3日間とも同じ家屋(アパート)の瓦礫の撤去、汚泥の排出でし た。 
  最終日の24日には、依頼者家族そろっての涙ながらの気持ちのこもった感謝の言葉に、思わずもらい泣き する場面もありました。
気仙沼宿営地の状況   
2 活動期間、千葉県隊友会参加者及び活動地域
書道の先生宅の作業を終えて  
 第8グループの活動状況

  第8グループは、千葉県隊友会の4名に、茨城県隊友会の2名、徳島、高知、岐阜、札幌及び長野   隊友会の各1名の総勢11名で、第8グループを編成し、気仙沼市内の脇地区で活動しました。

  グループ長は、千葉県隊友会 山武東金支部長の若梅氏で、グループ名は千葉隊でした。
  6月6日から11日までのボランティア活動は、4日間とも同じ家屋の瓦礫の撤去でした。
   訪れた当初、 家人は“片付けても再び其処に住む気持ちには成れない”と、もらして居ましたが、瓦  礫撤去が済んだ最終日には、“可能で有れば、もう一度ここに住んでみたい気持ちに成りました”と、最大 の感謝の気持ち述べてくれました。

 また作業中に20代の若い男女と50代と思われる中年の女性の3人組が、私たちが積み上げたガレキの山で何か探しておられるようでした。 どうされましたかと尋ねると、9ヶ月になる子供の行方がまだ分かりませんとの事、何も答えることができず、この現実に遭遇して涙が出てきました。
 泥出し・・・とにかく泥出し
一人住まいのお爺さん宅の作業を終えて
(一般参加者への説明・指示状況)
(隊友会ボランティアは個別調整)
センターで調整中の会員
活動状況:毎朝9時には、ボランティアセンターで作業内容を確認し、資材を受領して現地に向かい、現地で家人の要望を確認して作業に取りかかりました。
 昼食には、現地に携行したものを食べました。作業の終了に当たっては、家人の確認を得ると共に要望を確認し、ボランティアセンターで作業報告、資材の洗浄・返納及び翌日の作業予定等を確認し、宿営地に戻る・・・の繰り返しでした。
朝食準備の状況
第4グループ:平成23年5月21日から24日(4日間) 

参加者 岡本 庄治氏     (鎌ヶ谷支部)

     一木 勘左ヱ門氏  (成田支部)

(千葉県の初陣を切った2名と、主力の栃木隊友会の7名、宮城隊友会の2名、山口及び高知隊友会の各1名の総勢13名で、第4グループを編成)

活動地域 石巻市大街道南地区

6 終わりに(所見)

本ボランティア活動には、全国各地の会員から参加応募があり、その数は300名を越えましたが、現地での受け入れ態勢等の制約から参加できた会員は110名程度に止まったとの事でした。 千葉県隊友会からも延べ20名の応募が有りましたが、参加時期等の都合が付かず、結局参加出来たのは、12名でありました。

今回の防災ボランティア活動は隊友会として始めての取り組みであり、隊友会本部や被災県隊友会が調整・計画・準備に大変なご苦労をされたことは想像に難くありません。しかしながら、石巻・気仙沼での会員によるボランティア活動は、依頼者からの感謝の言葉や、もう一度頑張って見よう・・・と云った言葉に見られるように、被災者の方々に、小さな希望の光を点すことが出来、初期の目的を達成したものと思います。
 また、本ボランティアに参加し、多くの方と知り合いになれた事、特に他県の会員との絆を深める事ができたことに対し計画立案から実施までご尽力頂いた本部の皆様に感謝申し上げます。 

今回の防災ボランティア活動全体についての隊友会(隊友会本部)としての分析、評価を踏まえ、特に宮城県隊友会の置かれた状況や採られた活動を分析し、今後、千葉県隊友会の『自衛隊及び地方自治体の防災・国民保護施策に対する協力』のあり方を検討する資としたいと考えます。

  第5グループ:平成23年5月25日から30日(6日間)      
  参加者  富田 稔氏      (船橋支部)
        久保 正治氏    (四街道支部)
        永岡 雅史氏    (沼南支部)
        大根 正雄氏   (稲毛支部)
        森   良雄氏    (船橋支部)
        天草  洋氏     (市川支部)
   
  (千葉県の6名と、新潟、茨城及び高知隊友会各 
   1名の9名で、第5グループを編成)       

  活動地域 気仙沼市 南郷地区、魚町地区、唐桑津本地区

 ハウス農家の瓦礫撤去を終えて
住宅地に流れ込んだ瓦礫の山
2階まで津波に飲み込まれた新築の家屋
路上に打ち上げられ放置された漁船
河川の土手に放置されたままのタンクローリー

10日の作業終了後、家人と共に

5 被災状況

 千葉県隊友会員が被災地へ入ったのは、発災後2ヶ月以上が経過してからの事でありましたが、幹線道路を除いて瓦礫の山、放置された車両・家屋の残骸・・・それらと共に異臭が漂っており、復旧復興は長い道程であることを実感しました。 

暑い夏に向かって、今後は感染症などの心配も有り、被災された方々の生活を思うと、一刻も早い瓦礫の撤去とインフラの整備が望まれました。

瓦礫撤去の状況
作業開始前、家人とともに
第8グループメンバー

  第8グループ:平成23年6月7日から11日(6日間)

  参加者 若梅 友男氏    (山武東金支部) 
       吉岡 卓二氏    (同上)
       鈴木 純夫氏    (同上)
       川島 義光氏    (同上)
  
  (千葉県の4名に、茨城の2名、徳島、高知、岐阜、札幌
  及び長野隊友会各1名の総勢11名で、第8グループを編  成)

  活動地域 気仙沼市内の脇地区