花の写真

    
第11回

作者プロフィール
小倉利之氏船橋)
千葉県隊友会会員
県隊友会理事
海上自衛隊
第211教育航空隊
平成9年退官
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  ばら  

薔薇

 薔薇は、西洋を連想させる花だが、アジアの原産の8種が原種であるとされている、その中に日本原産の野茨、照葉野茨、浜梨が含まれている。浜梨が薔薇の仲間であるとのこと。浜梨は、北国の海岸沿いに咲きその赤い花は印象にのこるものです。白く小さな野薔薇の姿は清楚な印象を受ける。西洋の薔薇は、華々しく色とりどりの花で、香り強く、別の印象が心に残ります。 

「バラの香か 今行き過ぎし 人の香か」      星野立子

さざんか

 山茶花

山茶花は、冬の初めの花。いつの間にか咲き始め、現在盛りである。椿と花によっては、見分けがつきにくい花である。葉も花も小さいのが、山茶花である。
 白色か淡紅色の五弁の花をつける。緒花凋落の後である、花の少ない冬に咲き出るそのさびた風姿が愛されて、庭樹として用いられ、切花として、茶花にも愛用された。次の俳句を思い出す。 

「山茶花や 雀顔出す 花の中」
           青蘿

     もみじ

 紅葉の想いでは、少年期は、箕面の国定公園(大阪)、青年期は、日本三景の一つ宮島の紅葉谷公園(広島)、現在は、奥入瀬の渓流(青森)八幡平(盛岡)が、印象に残る紅葉の名所である。関東に住んでいても、結構楽しめるところはある。
 自然の織り成す絵を愛でる「紅葉狩り」は、風雅は秋の行楽である。11月下旬〜12月上旬が見頃である。 

「真青なる 紅葉の端の 薄紅葉」           高浜虚子