すいれん
水の上に浮かんで、花を咲かせます。風が吹くと、水面はかすかに揺れ、睡蓮の花もゆらりと揺れる光景は、心もゆったりとします。 花は白色、黄色、紅色紫色等があります。 日中開いて夕刻閉じる昼咲と、夕刻開いて朝とじるものがある。 未の刻ごろに開花するので「未草(ひつじぐさ)」の別名をもつ。 クロード・モネの睡蓮は有名です。 「睡蓮やぐるりの水の盛り上がり」 松根東洋城
睡蓮
日本と中国は百合の宝庫と言われている。 野生とは思えないほどの華麗な姿でひっそりとしかし気高く、初夏の花。 欧米では百合は格別に好まれ、江戸末期シーボルトが持ち帰ったと言われている。 花が大きく風に揺れやすいので「揺れる」から来たと言われている。 種類が多く、テッポウユリ、ヤマユリ、スカシユリ、カノコユリがある。 「百合の香や 人待つ門の 薄月夜」 永井荷風
百合
梅雨の最も盛んな時期に垣根等に、白い花を咲かせる。 小花のコリンクチナシ、大輪八重咲きのオオヤエクチナシがある。 美しい花を咲かせるが、花後、直には散らず、黄変して枝状に残り、無残である。 しかしこの塾した果実は、平安時代から食品や衣料の染料とされてきた。 はなのいろのしろではなく、赤みのあるきれいな黄色である。 「梔子の一片解けし馨かな」 久保 より江
花の写真 第18回