あじさい  

 

 紫陽花は、ヨーロッパに渡り、明治期以降に華やかになって、日本に逆輸入されたようである。
 アジサイは、あず(集まる)さい(藍色)から生まれた言葉
である。
 また、集(アヅ)真(サ)藍(アヰ)すなわち「青い花が集まって咲
く」ことに由来するという説がある。
 日本種は、毬上に咲くものが多く、額ア
ジサイは、西洋ものである。 
 「花二つ 紫陽花青き 月夜かな」 
                 泉鏡花

つゆくさ   

 

 昔は露草のことを、月草と呼んでいました。
 露草の花を擦り付けて、布などに
色を着けて居たので「着草(つきくさ)」。
 これに「月」という漢字を当てたも
のです。
 染めた色が色落ちしやすかったことや、早朝に咲き午後にはしぼんで
しまうことから、はかなさの象徴として、和歌に詠まれてきました。
 別名とし
て「青花」花の色である。 
 「月草の 色見えそめて 雨寒し」 
                 暁台

ひるがお  

 

野原や路傍などに咲く、ヒルガオ科の多年生のつる草である。
 朝顔に似た漏斗状の花
を昼の日盛りに咲かせるところから、朝顔の対しての昼顔である。
 何にでも巻き付き、
7~8月にかけて咲く、葉腋から伸びた長い花柄のさきに、淡紅色の花を一つ咲かせる。 直径5センチていどである。あさがお、ひるがを、ゆうがお、どの花がお好きですかね。あなたは?  
「昼顔の 花に干(かわ)くや 通り雨」 
                  正岡 子規

昼顔
作者プロフィール
小倉利之氏船橋)
千葉県隊友会会員
県隊友会理事
海上自衛隊
第211教育航空隊
平成9年退官

花の写真

第19回

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