ほととぎす            

  

 

 

 

鳥の名前が、なぜ花の名前になっているのであろうか、花被片に斑があり、これが野鳥のホトトギスの胸のある斑に似ているところからの名である。
 ホトトギスは本州、四国、九
州の山地に自生し、庭の下草、鉢植え等で栽培され、町を歩いていても良く目にする。
 10月の頃葉の付け根に小さなユリのような蕾を持ち、花が開くと細かい粒があり、美しい花でもある。
 ユリ科のホトトギス属の多年草である。
 「渓の湯の 石段せまし 油点草」

杜鵑草
   はぎ    

 秋の七草のひとつ、赤紫と白の蝶のような花を、土手に咲いている赤と白の花を見つけました。
 万葉人であれば、直ぐ歌に成ったのでしょうが。
 眺めて写真
を撮るだけである。
 「万葉集」で萩を詠んだ歌は約140首、花の中で最も多い
ものである。
 「秋の野に 咲ける秋萩 秋風に 靡(なび)ける上に 秋の露置
けり」
               大伴家持「万葉集」 
 山上憶良は、秋の花の代表として萩を掲げている。

おみなえし  

 

草原などに細い茎でたつ、つつましやかな優しい姿の黄色い花。オミナは「女(娘)」の意。エシは「なるべし」の略されたもの。
 しっとりとした優しい花からの名である。
 別名、盆花、粟花等。

 古名は、おみなべし、おみなめし、おみなへし、ちめぐさ、など。
 日本各地の山野に自生し、茎
は直立し、高さは1メートルほど。8~10月頃、粟粒のような黄色い花をたくさん咲かせる。

秋草の代表として、「枕草子」「源氏物語」に登場する。
 「女郎花の中に休らふ峠かな」
           高浜虚子

郎花
作者プロフィール
小倉利之氏船橋)
千葉県隊友会会員
県隊友会理事
海上自衛隊
第211教育航空隊
平成9年退官

花の写真

第21回

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