ふくじゅそう

寿

厳寒の中、凍った土を押し上げながら4〜5センチの金平糖のような形の花をつけ、人々の心を弾ませる。花の乏しい寒期に咲く暖かい花である。

 アイヌの人たちはこの優しく美しい花を「クナウ・ノンノ」(母の花)と詠んでいる。
 本来は2〜3月に咲く花であるが、正月の鉢植えの方が親しまれている。

 この風習は、江戸時代に世に広まったようである。鉢植えを詠んだのですね。

「日のあたる窓の障子や福寿草」永井荷風

作者プロフィール
小倉利之氏船橋)
千葉県隊友会会員
県隊友会理事
海上自衛隊
第211教育航空隊
平成9年退官

花の写真

第37回

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