花の写真  第4回 作者プロヒール
小倉利之氏船橋)
千葉県隊友会会員

県隊友会理事

海上自衛隊
第211教育航空隊

平成9年退官
会員のぺーじへ

かたくり

 片栗

 春早く、他の花が咲きだすのに魁けて、里山の日の当たる傾斜地に咲く、薄紫の花が咲く、花茎の先端に一輪、うつむいて咲く、花弁は開くとともに付け根が反転して表面の美しい色を表出する。
 ユリ科の多年草、温帯地域に分布する。
 紫紅色花が殆どであるが、黄色花や白花種もある。
 地下茎は良質の澱粉がとれる。片栗粉である。  

「片栗の 一つの花の 花盛り」 高野 素十

     おうか

 桜花

 近郊の桜は、爛漫と咲き盛った万朶の花の散りぎわのあわただしさが、愛惜される。

「世の中に 絶えて桜の なかりせば 春のこころは のどけからまし」在原業平

 「見渡せば 柳桜を こきまぜて 都ぞ春の 錦なりける」素性法師等、
 
 愛すべき
ものが多い。桜は、春になり、ひとのこころが、かろやかになり、これから遣るぞと、いろいろ思い出します。 

 「さまざまの 事思い出す 桜かな」 芭蕉
                

うこんこう(チュウーリップ)

 この花は、子どもが好きな花である。子どものいる家庭の庭に咲いていることが多い。 色が多く、赤、白、ピンク、黄、紫、橙等がある。また、花の形についても、いまでは 毎年形の違うのが、眼に映ります。今年見て、特に面白いのは、細長い形のもの、イソ ギンチャクのように、地に張って、花になっている物なのがありました。品種改良が進 み楽しみが増えました。 

「子の描く 太陽の顔 チュウーリップ」 
                下村非文