花の写真

    第6回

作者プロヒール
小倉利之氏船橋)
千葉県隊友会会員

県隊友会理事

海上自衛隊
第211教育航空隊

平成9年退官
会員のぺージへ

            はなしょうぶ     

      花菖蒲

初夏から梅雨にかけて、さわやかな花色が、濡れていっそう輝きを増す。
 「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」ご存じのように、判別のつかないときに出てくる諺です。
 しかも、「菖蒲」と書いて「あやめ」とも「しょうぶ」とも読むから、ここは日本語の最もややこしいところである。
 菖蒲は「尚武」につうじ、特に男子は文武に秀でた人間性が、求められた。 

「花菖蒲 ただしく水に うつりけり」         
       久保田万太郎

 

 

  あじさい

 

 紫陽花は、ヨーロッパに渡り、明治期以降に華やかになって、日本に逆輸入されたようである。
 アジサイは、あず(集まる)さい(藍色)から生まれた言葉である。
 また、集(アヅ)真(サ)藍(アヰ)すなわち「青い花が集まって咲く」ことに由来するという説がある。
 日本種は、毬上に咲くものが多く、額アジサイは、西洋ものである。 

「花二つ 紫陽花青き 月夜かな」 
              泉鏡花

 

すいれん

睡蓮

 

睡蓮は、特に印象に残っているのは、タイを旅行した時、都会を離れると、畑の近くにある水辺のあちこちに、赤、白、紫等の綺麗な花が咲いていました。
 また、ホテルの庭園には、良く手入れが行き届いていており、癒し効果のある花のような気がしました。
 別名「ヒツジグサ」日本に自生する小型の睡蓮をさす、この近くでは、横浜の「三渓園」東京の「水元公園」が見所である。

「睡蓮や ぐるりの水の 盛り上がり」
            松根東洋城