花の写真

    第7回

作者プロヒール
小倉利之氏船橋)
千葉県隊友会会員

県隊友会理事

海上自衛隊
第211教育航空隊

平成9年退官

ゆ  り    

百 合       

      


 
 野生とは思えないほどの華麗な姿で、ひっそりとしかし気高く咲く、初夏の花、山百合は鬱蒼と茂る山の麓等に咲くことが多く、なかなかいい構図が描けないときがある。杉の根元に二つの顔がこちらを覗く、撮ってくださいと。花が大きく風に揺れやすいので、「揺れる」からきた名であるとする説がある。テッポウ、ヤマユリ、スカシユリ、カノコユリ等のユリが日本では、有名である。ヤマユリ、カノコユリに人気がある。 
「百合白く 雨の裏山 暮れにけり」 泉

 

 

のうぜんかづら

 凌霄花

 

 蔓が木にまといつき天空を凌ぐほど高く登るところからこの名がついた。また、とても寿命の長い木で、豊臣秀吉が朝鮮半島から持ち帰ったと言われるものが、まだ健在らしい、樹齢は400年以上とのこと。中国の原産で平安時代に渡来した、オレンジ色の花をさかせ、薬用として用いられたが、地方では毒が在り庭に植えるのをきらうところがある。 
「塵とりに 凌霄の花と 塵すこし」 
          高野 素十

 

はす

 

 大賀の蓮このピンクの色に果てしなく、愛情を感じます。澄んだ美しさと、心が洗われる色です。約2000年前の種子が、考古学者の手によりて、現世に回復したものです。弥生時代の楽しみのなかった当時、皆がこの蓮の花に寄り集まり、花見をしたことでしょう。育つ沼は、必ずしも綺麗ではないが。その花と葉は、どうしてあのように美しいのでしょう。 
「紅色の蓮 弥生の人も 愛すなり」 
               春湖

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