花の写真

    
第8回

作者プロヒール
小倉利之氏船橋)
千葉県隊友会会員

県隊友会理事

海上自衛隊
第211教育航空隊

平成9年退官
さぎそう

鷺草
      

 造花の主の傑作のひとつ。白鳥の舞い降りる姿そのままの花。
  真っ白な花がシラサギの飛ぶ姿に似ているため。これほどぴったりとする名も珍しい。
  本州から九州の日当たりのよい湿原に自生し、その形、色のゆえに古くから人々に愛され、観賞用に栽培されてきた。
 茎頂に1〜3個の径3センチほどの純白の花を咲かせる。
シラサギが翼を広げて舞い降りる姿である。
「鷺草の そよげば翔つと 思いけり」

   

     あさがお

  朝

 朝顔、昼顔、夕顔、貴方は、自分のお顔は夕顔ですか、それとも朝顔ですか。
 それ
ぞれ「顔」と名付けられた花の優しさにも、人の思いを宿しやすい親密さがある。
 今の人は、小学校の理科の観察で「朝顔」の花の咲くまで、日々を楽しんだ昔があった事でしょう。
 江戸時代藩主細川家に伝わる「花の心が分かる武士であれ」
との精神から「朝顔」を「武士の園芸」として伝わっているところがあります

 

ひゃくじつこう

百日紅

 

 初夏の頃から初秋のかけて咲く花である。花期の期間が長いので、百日紅という名が付いたようである。
 別名、「さるすべり」と名があるのは、木の幹が木肌のつるり
としたところからである。
 猿もこの幹では、登れないところからこの名が付いたよ
うです。
 花の色は、ピンクが中心であるが、赤、紫、白があり、爽やかな風を呼ぶ。

 「萩の花 すでに散らくも 彼岸過ぎて 猶咲き残る さるすべりかも」
          正岡子規
 

会員のぺージへ