そば

 蕎麦の花


      
 夏蕎麦と秋蕎麦があり、一面ピンク色の花は、秋蕎麦になる香りがあると聞いていたが、香りは余り感じられなかったが、初秋に花が咲き、晩秋には実を結ぶそうである。
 冬には、石臼で引いた、造りたて、茹でたてが、楽しみである。

 初秋の頃、白または淡紅色の小花を房状につける。
 花後に黒い皮をつけた、三
菱形の果実を結ぶ。 

「雁や けふはなやぎし 蕎麦の紅」 
           石田 波郷

   

 むらさきしきぶ
式部 

 源氏物語」の作者、紫式部の名を冠した植物、6〜7月に葉の付け根ごとに淡紫色の花をつける。
 9月〜11月に紫色の実を、たくさんつけて、目を引き
ます。
 熟し、美しく、落葉して紫色になったのも興味がある。
 中部地方以西の
山林に自生し、高さ1〜3メートルになる。
 類似の別種で「とむらさき」等が
ある。 白果種を「白式部」という。 
 
 「渡されし紫式部 淋しき実」 
           山口青邨

 

のぶどう

 

 白緑色から赤紫の実まで、とりどりの色の乱舞が賑やかである。山谷のいたる所に自生する。
 巻きひげを伸ばし他の物に絡みつく蔓性多年草で、夏には緑色の小花つけるが目立たない。花径は3ミリ程度、花弁は5枚である。
 秋、小さな球状の果実を結ぶ。一房の中に白緑色、淡紫色、瑠璃色、赤紫色とさまざまの色の実があり、人々の目を楽しませる。食用にはならず、多少有害とする説もある。  

「野葡萄の むらさきあはき 思いかな」          島谷 征良

花の写真

    
第9回

作者プロヒール
小倉利之氏船橋)
千葉県隊友会会員

県隊友会理事

海上自衛隊
第211教育航空隊

平成9年退官
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