ロンドンオリンピック代表選手名鑑

金メダルに輝く  
     現役自衛官 男女レスリング

自衛隊体育学校ホームページから


小原 日登美  1等陸尉
青森県出身
八戸工大第1高校
愛知中京大卒
1981年1月4日生まれ
2005年4月1日入隊
女子48キロ級

 
米満 達弘 3等陸尉
山梨県出身
韮崎工業高校
拓殖大学卒
1986年8月5日生まれ
2009年4月入隊
男子フリー66キロ級

 
  かって51キロ級で6度の世界一に輝いたが、オリンピックにこの階級がないため、妹真紀子さんが48キロ級で活躍しており、55キロ級にはあの世界最強のレスラー吉田選手が活躍しているので、オリンピックへの出場は困難であった。
 2008年世界選手権を機に一度引退したが、妹真紀子さんが引退したので48キロ級が空き、オリンピック出場を目指してカンバックした。2010年2011年に連続して世界選手権を連覇し、この階級のナンバー1であることを証明し、ロンドンオリンピック選手に選ばれた。2011年には結婚もしプライベートも盤石になり、金メダルを目標の厳しい鍛錬を積み重ねた。
 オリンピック13日、初戦は2回戦から出場し、チュニジアの選手と対戦しフォール勝ち、準々決勝はセネガルの選手を、準決勝では北京オリンピックおうじゃのカナダの選手と戦い1ポイント失うも第1ピリオド第2ピリオドを取り、決勝に進み、2011年の世界選手権の決勝で戦ったアゼルバイジャンのスタドニク選手と厳しい戦いの結果勝を納めた。自衛隊体育学校宮原2等陸佐がロスアンゼルスオリンピック以来8年振り女性自衛官初の金メダル獲得であり、この快挙を皆さんと共に祝したい。

  2009年世界選手権銅メダル、2010年アジア大会金メダル、オリンピック出場枠がかかった2011年世界選手権では、2010年のアジア大会で下したイランの選手に敗れたものの、実力は世界のトップレベルであることは間違いなく、体の柔らかさ、手の長さを活かした誰にも真似のできないタックルを武器に金メダルを狙っている。平成23年度天皇杯も獲得し、レスリング日本男子の命運は米満選手に掛っていると言われている。
 ロンドンオリンピック最終日前日に行われた体重の軽量後に行われた組み合わせで強豪が犇めくブロックになったが、世界最強の米満選手は何も動じることなく試合臨んだ。初戦は2回戦からで最大の強敵であるイランの選手と当たり、激戦の結果勝ち抜き、準々準決勝に進み、キューバの選手に第2ピリオドでポイントを先行されるも、その後にポイントを稼ぎ、2ピリオドとも勝取り、準決勝に進んだ。昨年の世界選手権3位のアゼルバイジャンの選手だったが、持ち前のタックルがきまり2ピリオドを勝ち決勝に進んだ。
 決勝に相手は北京5輪銅メダリストのインドの選手になった。第1ピリオドは片足タックルからバックを取り米満選手がかち、第2ピリオドに入った。第2ピリオドは、両足タックルから相手を高々と持ち上げそのままマットに叩き付ける大技を炸裂させ3ポイントを先行取得し、ピリオド後半に1点を奪われるがだい2ピリオドも勝ち、金メダルを獲得した。