TOPに戻る

平成23年度 航空観閲式 に参列して

参列する在日駐在武官達

最高指揮官を待つ儀仗隊

 閲兵される野田総理

巡閲を終えて 

ブルーインパルス
 

地上滑走するF−2支援戦闘機

 

 

平成23年10月16日航空自衛隊百里基地における平成23年度航空観閲式に防衛大臣から特別招待を受け式典に参列いたしました。
 当日は生憎の雲が厚く垂れこめ、雨が心配される中、国家の防衛に関心が高く、日頃から自衛隊を支え、協力を惜しまない多くの方達がご招待を受け参列されていました。
 他に各国の駐在武官も多数ご招待をされておりました。
 式典は国歌斉唱、巡閲と進み自衛隊の最高指揮官である野田佳彦内閣総理大臣は居並ぶ陸海空隊員に対し訓示をされました。
 訓示で、

『平成23年度の航空観閲式にあたり、隊員諸君らの使命感にあふれ、規律正しく、士気旺盛なるその挙措動作を直接目のあたりにして、本日の観閲官(かんえつかん)として、そして最高指揮官たる内閣総理大臣として、この上のない喜びであります。
』とはじまり、『私は自衛官の倅として生まれ育ちました。小さい頃から、有事に備えて厳しい訓練に明け暮れている隊員の姿をたくさん見て参りました。様々な活動の最前線で献身的に活動している隊員の姿をたくさん見て参りました。平素から自衛隊をこの国の誇りとして思っておりました。改めて本日、隊員諸君のきびきびとした一挙手一投足を見て、改めて自衛隊に対する敬愛と信頼の念を新たに強くした次第であります。』と話されました。
更に3月11日の地震発災直後からの救援・復旧支援に崇高な使命感を持ち危険を顧みず活躍した自衛官が『勇気と真心』を持って被災された国民はもとより多くの国民の期待に応えたと称えていました。
 原発の事故に対しても放射能の除染活動の先頭に立ち、避難の支援誘導に当たったのは隊員諸官だと感謝の念を持って語られました。
 この様な訓示を今まで聞いたことがなく、現職自衛官はもとより自衛隊に奉職した私達自衛隊OBは一同に感動を覚え、感激したに違いありません。またご招待された方々も同様であったと強く感じました。

 もっと感激したのは
最前線に立って汗をかいて頂いた諸君、裏方となって下から支えてくれた諸君、全てを私はこの国の誇り』であると語られました。
 現役自衛官諸官が陽の目を見る大転換期と言っても過言でないよう、自衛隊最高指揮官に熱いエールを心で送った次第です。

 また自衛隊の存在理由は災害支援だけではなく、この国をしっかりと守れなくてはならないと述べ、北朝鮮問題や軍備増強の続く中国問題に
防衛計画の大綱に則り、迅速且つ機動力を重視した動的防衛力の整備が喫緊の課題であります。そのためにも、より一層の諸君の精励』を期待しますと語られるなど 国防に関する関心の深さを感じました。
 総理大臣は、陸上自衛隊第302保安中隊の一糸乱れぬ儀仗、巡閲を受ける陸海空参加部隊の凛々しい姿を目の当たりにし益々自衛隊に信頼の深さを増したと心で思いました。
 陸海空の航空部隊の飛行が行われたが、天候も悪く、F−15戦闘機の事故の解決がなされていないこともあり地上滑走しかできなかったのは残念でした、航空自衛他の誇る『ブルーインパルス』の飛行も水平飛行しかできず参列者はがっかりした様子でした。
 それでも格納庫内に展示された航空機のコックピットに座りパイロットの気分を味わう方々、展示された航空機の写真を撮影したり、多くの方々が一日を堪能されて家路につかれた事と感じながら帰路に就きました

                                                
千葉県隊友会会長 山田 正二 記