千葉県隊友会は、3月22日(木)千葉県庁において、「災害時における隊友会の協力に関する協定」を締結した。本協定は、昨年2月千葉県議会で「千葉県も他県同様に隊友会との間で災害協定を結ぶ必要があるのでは」という提案があり、その後、県庁危機管理課から隊友会に災害協定締結の要望があり、約1年間かけて検討した結果、協定を結ぶことになった。

 この間、千葉県隊友会として県から要望された協力内容について実行の可能性などの検討を行い、各支部からの意見、支部での説明会の実施及び県が管理する防災備蓄倉庫の研修など各支部の協力を得て意見集約を行うとともに県庁危機管理課と調整して協定書を作成した。(「災害時における隊友会の協力に関する協定書」参照)

協定締結式は、県側から森田県知事、横山防災危機管理部長、関口防災対策室長及び防災担当者(危機管理課 副参事 荒井氏(陸自OB)等)が参加し、隊友会からは、小渕会長、
安達・田中副会長、精山事務局長及び天草・大根防災担当理事役の6名が
参加した。

締結にあたって、森田県知事から御礼とともに心強く感じている旨の挨拶があり、小渕会長からは「県民の安心安全のため、誠心誠意尽力したい」との挨拶がされた。

 協定締結後、記者会見、写真撮影が行われた。

本協定における隊友会の協力事項は

1 情報の収集・提供(リエゾン(情報連絡員)派遣を含む。)
   2 災害対策本部業務に係る技術的助言
   3 県防災備蓄品の払出し作業
   4 ウエブサイト「減災プロジェクト」への投稿
   5 その他、甲が管内市町村に対する支援等を円滑に行うための事務及び作業の5項目

 特に、3項「県防災備蓄品の払出し作業」の協力は、県内で災害が発生した際に、県の要請を受け、県内10カ所に配置されている防災備蓄倉庫からいち早く防災物品・資材を払出す作業協力であり、全国各県の協定にはない千葉県としての特色ある協力内容である。

今後県としては、協定締結をスタートラインとして、県の体制充実などを図るとともに、各支部の協力を得て、県の計画実施する訓練などに参加するなど更に実行性ある協力活動が実施できるように態勢の充実を図り、千葉県民の安全安心に寄与できる活動を行うこととしている。


      
県と「災害時における隊友会の協力に関する協定」を締結