著者紹介 田尻 洋介氏 |
千葉県隊友会 市川支部会員 熊本県出身 1962年防衛大学校入学 1967年任官 1999年退官 空自(第3補給処) 東芝電波プロダクツ株式会社を退社した後2006年から社会保険労務士・行政書士業務に専念 千葉県市川市富浜2-15-1 A-310 田尻社会保険労務士・行政書士事務所 TEL&FAX 047-396-5048 y-tajiri@flamenco.plala.or.jp URL http://www10.plala.or.jp/ta12/ |
身近な社会保険のQ&A 第12回 |
自衛官定年後の会社勤めを終わり退職した後の「年金受給及び健康保険等」の生活設計の基本的な事項について、約10数回にわたり専門家から丁寧にアドバイしてもらいます。 |
自衛官定年退職後の医療保険の加入選択 |
Q-1 私は昭和30年10月生まれです。自衛隊を定年退職後、会社勤めをするか、自営業等をするか、検討しています。これからの医療保険制度はどうなるか教えてください。 A-1 自衛隊を定年退職後、医療保険に入る制度は勤め先、年齢により異なります。勤め先による制度の違いの概要を図-1に、年齢による制度の違いの概要を図-2に示します。
Q-2 医療保険加入手続きについて教えてください。 A-2 定年後の働き方によって、医療保険の加入先、手続きが違います。それぞれの場合を次に記載します。 1、会社等に勤める場合 会社に入社した場合は会社が加入する保険に加入することになります。手続きは会社が取ります。 但し、自衛隊退職後翌日から再就職する場合は医療保険の加入空白期間がありませんが、そうでない場合は何らかの保険に入る必要があります。 未加入期間に治療を受ける場合は全額自己負担になります。 この入社するまでの期間に加入する医療保険は次の通りです。 @自衛隊の短期保健(任意継続被保険者) A居住地の国民健康保険 2、自営業をする場合 自営業をする場合は次の@、Aの選択になります。 @ 防衛省の共済組合の任意継続被保険者になる。(最長加入期間は2年間、申し込みは共済組合に行う。) A 国民健康保険に加入する。(居住地の市役所等に申し込む。) 主な違いは次の通りです。
注:保険料は一般的には任意継続被保険者の方が安くなると思います。加入に当たっては両者の保険料・給付等を総合的に比較して決定してください。 平成23年2月15記 |