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防災セミナー 

  500名を超える参加者が感銘を覚えた

主催 千葉県隊友会 共催 千葉県自衛隊協力会 千葉県父兄会 千葉県援護協力会

 

防災セミナーを開催

 千葉県隊友会(会長・山田正二)は、4月23日、千葉市文化センターにおいて「県民・市民の安全・安心のために」をテーマとして防災セミナーを開催した。
 会場は、県隊友会員はもとより国会議員、県・市議会議員、在葉部隊指揮官・隊員、千葉県自衛隊協力会連合会・全国自衛隊父兄会千葉県支部連合会・千葉県自衛隊援護協力会会員及び市民等、収容人数約500名の会場は通路まで埋め尽くすほどの入場者で溢れ、防災に対する関心の高さが伺えた。
 第1部 講演では、「自衛隊から見た東日本大震災の教訓」と題して前陸上幕僚長 火箱芳文氏に約1時間にわたり熱弁をふるって頂いた。
 氏は東日本大震災に際し、地震・津波及び原発事故の複合事態において陸幕長として陸幕内・陸自に対する指示はもとより防衛省・政府と連携し、いかに人命救助・被災民救援及び原発事故の被害極限に努めたかを、またそれから得られた教訓を詳細にお話しされた。
 第2部 対談では、参議院議員 佐藤正久氏、千葉市長 熊谷俊人氏及び第1空挺団長 山之上哲郎陸将補をパネリストに、テレビ・雑誌で著名なジャーナリスト 井上和彦氏をコーディネーターに迎え、「大震災から学ぶ非常時への備え」と題し、約1時間にわたって対談して頂いた。
 対談は、井上氏の適切かつ機知に富んだ司会のもとパネリストの各氏は、大いに持論を展開し、会場を埋めた聴衆を満足させた。
 その中で、佐藤参議院議員は、大震災の他に北朝鮮の弾道ミサイル発射実験への政府対応の不備も例に挙げ国家非常事態条項を盛り込んだ憲法改正の必要性に言及された。
 熊谷千葉市長は、現場指揮官である地方自治体の首長として危機に際して縦割り対応になりがちな地方行政組織をいかに総合的に機能させるかが重要であり、また、これまでの現場救出場面等特定事象を断片的に捉えた展示的防災訓練から脱却して、首長の状況判断を求められる実際的・総合的な訓練へ転換すべきと話された。
 山之上空挺団長は、震災時の空挺団の即応状況、福島原発周辺での遺体捜索等の状況及び部隊として地方自治体への協力の在り方及び真摯な部隊練成の必要性等について話された。セミナー終了後聴衆からは、大変参考になった、国・自治体・国民が共に考える場を提供していただいた事に感謝する等の所見・お礼が多数届いた。(県隊友会事務局)

 
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   下記記事を此処からご覧ください

1 産経新聞記事

2 佐藤氏ブログ

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